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お兄さん・お姉さんからの素敵なサプライズ
ある日の帰りの会。
「今日はこれからサプライズゲストが来てくれます!」
「え!?だれだれ~??」
「なんとなんと、北海道大学のお兄さんお姉さんが、みんなに紙芝居を読んでくれるって!」
「やった!!」「わー!!」「たのしみ!」
「先生?お兄さんたち、今日も一緒に遊んでくれるかな?」
「どうかな~?遊んでくれるといいね!」
春から、色々なサークルの学生さんと触れ合ってきたので、
子どもたちは北大のお兄さん・お姉さんが、大・大・大・大好きなんです。
今日来てくれるのは、秋にも北大のお庭で一緒に遊んでくれた、
北大森林研究会のお兄さんお姉さんたち。
秋の自然遊びの時に学生さんが、「今度は子どもたちに紙芝居を読んであげたいです」と言ってくれていました。
そして今日がその日です。
帰りの会をしている間も、子どもたちの様子は心なしか、そわそわそわそわ。
「ピンポーン」とチャイムが鳴るたびに、
“くるっ”と顔をドアの方に向けて確かめる姿がなんともいじらしいです。
ワクワクしながら座って待っていると、二人の学生さんがやってきてくれました。
「北大生だぁ!」
「やったやったー!!!」
「こんにちは!」
溢れる嬉しさに興奮気味の子どもたちです。
学生さんが持ってきてくれた紙芝居は三冊。
その中から、『はるのにちようび』と『あめのひのおはなし』の二冊を選んでくれました。
カンカンカンカン
「まさか、手に持っているのは拍子木!?」
「え!学生さんの年齢で、拍子木を知っているの!?」
昔ながらの紙芝居を演出してくれる学生さんの心配りに、周りにいる私たち大人も感動~!
紙芝居が始まると、お兄さんとお姉さんが役になりきって、読み聞かせをしてくれました。
この二冊の紙芝居は、ほとんどの子が初めて見る内容です。
先がわからない展開に、じっと目を凝らして見ています。
「この子ぶたさんは何歳だと思う?」
「4歳!」「5歳!」「6歳じゃない?」
子どもたちが飽きないように時折クイズを交えながら、この時間を楽しんでもらいたい、という学生さんの温かい気持ちが伝わってきます。
子どもたちはとっても楽しそうです。
二冊があっという間に読み終わりました。
「え~、早い~!」「もっともっと」
「早い早い!」
ほんとに、そう。
お兄さんお姉さんのセリフの掛け合いがとっても優しくて、心地よくて、
もっともっと読んでもらいたいね。
実はこの紙芝居の舞台、学生さんたちがこの日のために手作りしてくれたものなんです。
木の枠には白樺が使われ、扉は白樺の表皮でできているそうです。
「北海道を代表する木である白樺に親しんでもらいたい、紙芝居の舞台を近くで見たり触ったりして、木の肌触りや匂いを感じてもらいたいなと思って。」
取っ手に使われているゴツゴツした枝。表皮のザラザラ。スルスルとした木枠の感触。
子どもたちは北海道の荒々しい自然のカタチを、触って匂いを嗅いで、目で見て。
感覚を使って、しっかりと味わっていましたよ!
自然をテーマに活動してきた子どもたちにピッタリの、素晴らしいサプライズになりました。