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<園長先生のおはなし箱vol.3>日祝保育責任者:綾子先生「子どもの尊い未来のために、できること」

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     園長先生のおはなし箱

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個性豊かなこどもカンパニー各園の園長が、

毎日の保育で感じていること、大切にしていること、

子どもたちからもらった気づきやこれからの子どもたちへの想いなど、

普段心に秘めている思いを語ってくれました。

ときどきふたを開けるとほっこり優しい気持ちになれるような、

そんなお話をお届けしていきます。 

 

第三弾は「こどもカンパニー札幌駅西口園」「大通園」「東札幌園」の日祝保育の管理責任者、

綾子先生のお話です。

 

昨年11月からスタートした新規事業である「日祝保育」。

休日もお仕事を頑張る保護者の方の支えになりたい。

どんなお仕事の方も平等に、子育てのサポートを受けられる環境を作りたい。

そんな思いからスタートした日祝保育を

日祝勤務専任のスタッフたちと創り上げ、平日の保育と連携をとりながら

より良い運営に向けて奮闘されています。

 

そんな綾子先生のこれまでのご経験と、

今大切にされている思いについてお話いただきました。

▲リトミックやアートの先生でもある綾子先生。ピアノがとっても上手です!


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次女誕生で感じた、子どもたちと未来の尊さ。

 

保育士としてのキャリアをスタートしたのは旭川の認可保育園。

正社員として働いていましたが、当時まだまだ多くのママさんがそうしていたように

結婚・出産を機に退職しました。

長女に続き次女を宿した時、「この子が3歳になるまでは家にいたい」と、

これも世の中の流れと同じように、漠然と考えていました。

 



ですがこの次女の誕生によって、私の人生は大きく変化しました。

生後8日目、退院を間近に控えた時に伝えられた言葉。


“先天性心疾患があります・・・”


産院から退院と同時に大きな病院での検査となり、

小児心臓血管専門医による診察を受けたところ、心臓疾患が見つかりました。

 

そこからは記憶にないほど必死の生活が始まりました。

感染症には絶対かからないこと。

強心剤服用で鬱血性心不全をフォローすること。とにかく体重を増やすこと。

医療用でしか販売されない特殊なミルクを、市内駆けずり回って探し出し、

体重増加を目指す毎日でした。

でも、心臓に負担がかかっているために、子どもも長く起きていられない。

ミルクを飲むことで疲れてしまい十分な栄養摂取ができません。

体重が増えなければ手術が必要、と宣告されていたので、なんとかミルクを飲んで欲しくて

24時間目を離すことなく、泣きながらミルクを飲ませた夜が何回あったでしょうか。

 

結果的には体重増加も思うように進まず、生後9ヶ月で開胸手術になりました。

ご縁があって東京から有名な先生が来てくださり、手術は無事終了。

その後は徐々に落ち着き、通院を続けながらも、

少しずつ安心して毎日を過ごせるようになりました。

 

 

我が子が心臓疾患を持って生まれてきたことに

私は大きな責任を感じ、自分を責め続けていました。

何より周りからの『頑張って』がとっても嫌いでした。

この子はこれ以上頑張れないよ・・・って、本気で思っていました。

 

この次女の出産を機に、私の子どもに対する考え方、その存在意義と価値など

すべての視点がガラリと変わりました。

 

健康で生まれていることは奇跡である。

心臓が拍動することは当たり前のことではない。

子どもは一つの生命体として尊く、

その存在はたくさんの周りの人たちの力によって支えられているのだと。

 

私たち大人ができる1番の事は、子どもひとりひとりの未来を信じる事、可能性を信じる事。

保育士として子どもたちと関わってきた私が、次女の誕生により

今まで以上に子どもたちと、子どもたちの未来の尊さを感じるようになりました。

 

お母さんたちの力になりたいという想い。

 

子どもが3歳になるまでは一緒にいたい、と思っていた私ですが

次女が1歳になる頃、民間の子育て支援施設に仕事復帰しました。

それまでは家にこもって過ごす日々。

外に出たい、という気持ちが湧いてくる中で

子どもと一緒に出勤し、目の届くところで見守りながら働ける、そんな職場に出会えたことがきっかけです。

 

子育て支援施設なので、お母さんたちと話す時間が長く、関わりも深いものでした。

そこでたくさんのお母さんの想いに出会いました。

「子どもが可愛い」というだけじゃない、様々な想いがありました。

 

自分も子どもを産み、苦労した経験があったからこそできる支援だなと思い

お母さんたちからたくさんの思いを聞きました。

そのうち心理的安全性を感じてくださるまで関係性が深まり、

自然といろんな話をしてくれるお母さんたちも増えました。

もう15年以上前のことなのに、今でもつながっているお母さんもいます。

 

ここでの経験や、自分自身が子育てに苦労した経験が

「保護者支援」という自分の一つの軸が産まれることにつながったのだと思います。

 

子どもたちの未来が輝くための自分の使命。

 

その後、専門学校時代の恩師から、とある保育園の立て直しの話をいただき

保育園の管理職として転職することに。

保育士が一気に8名もやめてしまったその園のマネジメントは本当に大変でした。

全てがぐちゃぐちゃで、何からすればいいのか悩みましたが、

私はまず保護者の皆さんからの信頼回復に注力したい、と

お母さんたちととにかく対話しました。

保護者の皆さんのサポートをしたい、思いに寄り添いたいという気持ちが

自分の軸になっていたのだろうと思います。

 

お母さんたちから相談される園になりたい、

そう考えるようになった時、

保育園を支える保育士たちにももっと輝いていて欲しい、とも思うようになりました。

 

保護者支援と保育者支援。

 

子どもたちの未来のためにそこを手厚くしていくことが

今の自分の使命だと思っています。


 

必要な家庭に、必要な保育が届く様に。

 

その後、ご縁があって、昨年の秋より

こどもカンパニーの日祝保育という新しい形の保育の責任者になりました。

病児保育も、日祝保育もそうですが

必要な家庭に必要な保育が届いて欲しい。

そんな想いで事業に賛同し、日祝専任で勤務してくれるスタッフたちと一緒に

模索しながらも新しい保育の形を創り上げてきています。

 

少人数のお子様をお預かりしている日祝だからこそ、

子どももゆっくり過ごせたり、保護者の方ともじっくりお話できることもあります。

 

また専任の保育士で運営している日祝保育だらこそ

保育士も学べることがたくさんあります。

保健衛生や食に関することなど、

普段は看護師や栄養士・調理師がメインで担ってくれる分野も、

日祝は保育士が中心となって担当するのでいろんな知識が身につきます。

子どもたちに関わる全てのことに対応できる様な保育士として

キャリアアップしてもらいたいなと思っています。

 

子どもたちが人生で初めて出会う先生が「保育士」。

素敵な仕事だと思いませんか?



そこに誇りとやりがいをもって、この仕事をしてくれたら嬉しいですね。


子どもの未来を信じて。

 

先天性心疾患を持って生まれてきた次女は19歳、専門学生になりました。

驚くほど負けん気が強く、生きる強さがあります。

娘ではありますが、一人の人として、尊敬するところもたくさんあります。

そして、健康で生まれてきた長女もまた、奇跡の娘です。

次女の病院にも必ず一緒に連れて行き、泣き叫ぶ様子も

たくさんの機械を使って検査をするところも全部見せてきました。

本人なりに多くのことを感じていたと思います。

これまで次女をずっと一緒に見守ってきてくれて、私の一番の理解者です。

 

私は娘たちのおかげで心が折れそうな時も、立ち上がることができたと思います。

子どもひとりひとりの未来を信じる事、可能性を信じる事、

まさに2人の娘たちに教えてもらいました。

 

保護者の皆さんや保育者という、私たち大人が

子どもを信じて、生き生きと子どもと関わっていけるよう、

今後もサポートして行きたいと思います。

 

 

こどもカンパニーの日祝保育についてはこちらをご覧ください・・・✨

▼こどもカンパニーの日祝保育
https://www.kodomo-company.co.jp/archives/3999