こどもカンパニー

TOPICS

園児の一言から始まるプロジェクト型活動

こんにちは、地域資源コーディネーターです。

西口園ライラック組(3~5歳児)では、8月~10月まで「経口補水液づくりプロジェクト」という活動をしていました。

経口補水液とは、OS-1のような脱水状態を防ぐための飲み物で、普段から園でも戸外活動後に飲むなど、子どもたちにとっては身近な存在です。

実はこのプロジェクト活動は、ライラック組園児の「OS-1って僕たちでもつくれそう!」という一言から始まりました。

普段飲んでいる経口補水液を“もっとたくさん飲んでみたい”“どんな風につくっているんだろう”という率直な気持ちから出た言葉でしたが、
その言葉に数名の園児たちが「つくれるよ!つくろうつくろう!」と賛同し、同好会のようなチームが出来上がったのです。

パッケージを見て、原材料やその材料が何を意味するかを辞書で調べ、更には栄養士さんや常駐する看護師さんにつくり方を聞き、まとめた内容をクラス内で発
表するなどしていくうちに、いつのまにか同好会がクラスのみんなを巻き込んだ大プロジェクト活動へと拡がっていきました。

もちろん担任の先生もサポートはしていましたが、計画を立てる上でのヒントを教えるくらいであとは子どもたちに任せる。

「子どもたちの『やりたい』という気持ちを大事にしました。ですから、数日間活動をしなくてもあえて私からは何も言わず、
子どもたちからの『最近やってないよね』『続きやろうよ』という声を待ちました。」
という先生のお話し。
活動の中では、年中長さんが年少さんをサポートするようになったり、聴きたいことがあれば他の先生に「クラスに来てもらえませんか?」と、
年長さんが自ら考えて声をかけに行く場面も見られ、ただ経口補水液をつくるのではなく、
全体を見渡す視野の広さや何が最善かを考える思考力も身につけている様子が窺えました。

そして活動を終えた子どもたちの表情がまた素敵で、嬉しさや達成感に満ち満ちていて、とっても生き生きとしていました。

最後までやり遂げたことで自信にもつながったようです。

集団で活動をしていると、一人一人の興味を取り上げて広げていくことは決して簡単なことではないと思います。

でもそれができる、もっと言うと、そういう気持ちこそを大事にして、子どもの興味に寄り添い、活動を広げていくことができる先生の想いや手腕の素晴らしさに感動しました。

とっても素敵な活動を見させていただきました★

**地域資源コーディネーターとは!?**
地域の資源(ヒト・モノ・コト)を活かし、子ども達の育ちや学びにつながる体験をコーディネートするお仕事です。