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<園長先生のおはなし箱vol.2>しずく新道東園:ゆり先生「十人十色の世界を大切に。」
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園長先生のおはなし箱
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個性豊かなこどもカンパニー各園の園長が、
毎日の保育で感じていること、大切にしていること、
子どもたちからもらった気づきやこれからの子どもたちへの想いなど、
普段心に秘めている思いを語ってくれました。
ときどきふたを開けるとほっこり優しい気持ちになれるような、
そんなお話をお届けしていきます。
第二弾は【こどもカンパニーしずく新道東】の園長、ゆり先生のお話です!
保育園と「児童デイそらたいよう」が共存するこの場所で
大事にされている思いを語っていただきました。
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十人十色 ― その子らしさに寄り添うということ。
私がこどもカンパニーに入社したのは2021年。
地元の四国や関西で、保育園と児童デイの勤務を経験し、
保育士経験9年目の時に札幌にやってきました。
自然に恵まれた公園が多いことから、札幌が大好きでこの地を選びましたが
雪の多さと寒さにはびっくり。
スノーウェアを着て保育をするの?など、最初は戸惑うことも多かったです。
保育園と児童デイ、どちらも大事にしたい自分にとって
その2つが一緒になっている、というこの園の存在を知った時には
まさに自分の居場所をみつけたようで、
すぐ面接を申し込みました。
当時の履歴書に、私は
「十人十色の世界を大切にしたい」と書きました。
子どもたちと過ごしていると、
それぞれの子たちが「こんなにも違うんだなあ」と、ふと驚かされることがたくさんあります。
同じ年齢でも、話すスピードも違えば、笑うタイミング、遊びたいもの、安心する距離感。
何もかもが違います。
たとえばじっと様子を見てから動き出す子。
思い立ったら即行動する子。
一人で遊ぶ時間を楽しめる子。
いつもお友だちと一緒にいたい子。
まさに、十人十色です。
それは保育園の子どもたちも、発達に凹凸のある個性豊かな児童デイの子たちも同じ。
私はその十人十色のその子それぞれの個性を、大切にしたいんだ。
履歴書を久しぶりに見返して、
当時と今の自分の思いは変わっていないんだな、と改めて気づき
ちょっと嬉しい気持ちになりました。
「その子がその子らしくある」こと。
子どもの行動には必ず意味がある、と思っています。
そこに気づいて寄り添うと、怒る理由がなくなるんです。
ダメ、と注意したくなるようなことがあっても、「どうしたの?」と聞くことから始めると
子どもも「聞いてもらいたい」と感じるのか、理由を話してくれます。
実はこんなふうに思っていた、本当はこうしたかった、など・・・。
行動にはなにか意味があるんだろうな思ってそこを探っていくと、
子どもたちとの信頼関係も生まれていき、
子どもの心の深いところを知ることができます。
いろんな視点で子どもたちと向き合うことの大切さに、日々気づかされています。
以前、しずくでこんなことがありました。
一人の子が、みんなが盛り上がる中で輪に入れずにポツンと立っていました。
でも、私は無理に誘いませんでした。
「あっ、今は見ていることを選んでいるんだな」と感じたからです。
私はその子のそばに座り、ただ一緒に周りの様子を眺めました。
すると数分後、「ゆり先生、〇〇ちゃん、たのしそうだね」と小さな声が聞こえました。
それが、その子なりの参加する第一歩でした。
「一人ひとり違っていい。違うからこそ、豊かになる。」
保育の現場では当たり前のようで、とても大切な考えですが、
私はいつも忘れないようにしています。
お互いを理解し、認め合う気持ち。
しずくとそらたいようの良さは
人の温かさと個性を大事にする気持ちを、みんな持っているところ。
保育者たちは、子どもたちに対しても保護者さんに対しても、
気持ちや環境など様々な背景をくみ取り、理解をしようと日々関わっています。
また子どもたち同士もお互いを認め合い、
「あの子は◯◯ができない」ではなく
できることを一緒にやろうという気持ちを持っています。
保育園と児童デイが併設しているという環境で、
大人も子どもを「個」として認めているからこそ
子どもたちもお互いを区別しないことが当たり前になっているのだろうと思います。
「どうしてできないの?」ではなく、
「どうしたらできるかな?」と一緒に考える関係でいること。
そして、できないままでも、そこにいることが尊重されること。
周りと比べず、「その子がその子らしくある」ことを大切にすること。
それが、私たち大人が、子どもたちの今と未来のためにできることだと思っています。
私はいつかここで、駄菓子屋さんをやりたいなあ、なんて思っています。
園児さんに限らず、卒園児さん、地域の小学生さんなど
子どもたちが自然と集まってきて、そこに協力してくれる地域の人がいて。
一緒におやつを食べて、話をしたりくつろいだり、何もしなくたっていい。
みんなが集まって、お互いを認め合いながら心地よく過ごすことができる、
そんなコミュニティとしての駄菓子屋さんをやることが、今の夢です。
それぞれの色が輝くように。
その色を認め合えるように。
十人十色の世界を、これからも大切にしながら、日々を重ねて行きたいです。








