こどもカンパニー

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「考えること」が、保育の楽しさと、私らしい保育につながっている。こどもカンパニー札幌駅西口園 R先生の想い

こどもカンパニー入社4年目・R先生インタビュー

いつも明るく、自然体。

子どもたちと一緒になって笑い、楽しみながら保育をしているR先生。

でも、インタビューで話を聞いていくと、その姿の奥には、子どもたちの姿をよく見て、

「どうしたらもっと楽しめるだろう」「この子は何を感じているんだろう」と考え続ける姿がありました。

 

「私、実は考えることが好きなのかもしれません」

インタビューの中で、そんな言葉が出てきたR先生。

保育の面白さに気づいたきっかけや、こどもカンパニーでの経験、

そしてこれから目指したい保育について、お話を聞きました。

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動機は些細なこと。でも、学ぶうちに興味が深まった「保育士」という道


実は、最初から「保育士になりたい」と強く思っていたわけではありませんでした。

地元・函館で、ずっとバレーボールに打ち込んでいた高校時代。

全道8位に入るようなチームに所属していたこともあり、

将来のことを考えたり、試験対策をしたりする余裕がないまま進路選択の時期を迎えました。

どうしようと悩んでいた時、親から

「函館の学校に進学して家から通うなら、犬を飼ってあげる」と言われて。(笑)

ずっと犬が欲しかったので、それなら函館で進学しようと学校を探していたところ、

保育の短大があることを知りました。

昔通っていた保育園の先生が大好きだったことを思い出し、

「そういえば、保育士っていいかも」

そんな小さなきっかけから、保育の短大へ進学しました。

 

最初はそんな些細な動機からでしたが、

保育を学び、実習を経験するうちに、少しずつ保育そのものに惹かれていきました。

自分が考えた保育を子どもたちが「楽しい」と感じてくれることが嬉しかったですし、

子どもとの関わりは、必ずしも自分の予想通りには進みません。

「こうなるかな」と思っていたことが全然違う結果になったり、

思いもよらない反応が返ってきたり。

その予想外の面白さに、どんどん興味が湧いていきました。

 

「決められた保育」から、もっと自由な保育へ


短大卒業後は、函館の認定こども園で4年間勤務しました。

運動に力を入れている園だったので、運動の大切さや補助の仕方を学んだり、発表会の衣装や制作物を作ったり。

楽譜も読めなかったのですが、必要に迫られてピアノも必死に練習しました。

たくさんのことを学べた一方で、勤務時間外に準備をすることも多く、

残業が当たり前という環境には、少しずつ違和感を覚えるようになりました。

また、毎月のカリキュラムが決まっていて、「これをやらなければならない」という保育にも、

次第にモヤモヤを感じるようになりました。

 

そんな中で担当した3歳児の子どもたちが卒園するタイミングを迎え、転職を決意しました。

卒園児を送り出すのは、やっぱり特別でした。

思い入れもありましたし、子どもたちと一緒に自分も成長したんだなって、最後はすごく感慨深かったです。

 

「まちの中の保育園」って、どんな保育?


当時、0歳の頃からの幼馴染であるN先生が、こどもカンパニーで働いていました。

何でも話せる間柄だったN先生に、仕事のモヤモヤを相談していたところ、

「こどもカンパニーで保育士募集してるみたいだよ。一緒に働けたら嬉しいな」

と声をかけてもらったことがきっかけでした。

 

調べてみて、一番興味を持ったのが「まちの中の保育園」という環境です。

「まちの中でどんな保育をするんだろう?」

「園庭がないって、どうやって遊ぶんだろう?」

「ビルの中ってどういうこと?」

それまで働いていた園は、海と自然に囲まれた環境。

職員の全体会議で「カニの捕まえ方」を教えてもらうくらいでした。(笑)

それだけに、まったく違う環境でどんな保育ができるのか、純粋に興味が湧きました。

「ここなら、今までとは違う保育を知ることができそう」

そんな思いで応募し、こどもカンパニーへの入社を決めました。

 

「ケンタッキー食べたい」から始まった、予想外の保育


入社してから、まちの中にあるさまざまな資源を活かした保育を経験してきましたが

その中でも特に印象に残っているのが、昨年度、3・4・5歳児の異年齢クラスで取り組んだ、

ケンタッキーをめぐるプロジェクトです。

「保育園の周りにはどんなお店があるんだろう?」

「食べることが好きだから、食べ物屋さんを探したい!」 

最初はそんな子どもたちの声から、札幌駅周辺のお店を探しに出かけたんです。

そこで子どもたちが興味を持ったのが、ケンタッキー。

「食べたい!」

という声が上がったときには少し悩みました。

「あれ、予想していた展開と違う・・・。食べることがゴールになったら、この先どうしよう?」

でも、当時の園長に相談したところ、

「食べてみたら、何か見つかるかもよ!」と背中を押してもらい、みんなで食べに行くことに。

 

 

すると、子どもたちは「おいしかったね」で終わりませんでした。

「どうやって味付けしているんだろう?」

とスパイスについて調べたり、食べ終わった骨を見て、

「骨の形が違う!」と骨について調べたり。

ひとつの「食べたい」という気持ちが、次々と「知りたい」に変わっていったんです。

 

さらに、ケンタッキーの店舗に相談すると、店長さんが園まで来てくれることに。

フライドチキンについてのお話を聞いたり、

子どもたちの「どうやって中に骨を入れているの?」という素朴な疑問にも答えてもらったことで、

更に子どもたちの興味は深まりました。

 

そして最後には、

「おいしかったから、みんなにも食べさせてあげたい」

「クリスマスに作って、西口園で売ってみたい!」

という新しい目標まで、子どもたち自身が見つけました。

「メニューはどうする?」「いくらで売る?」「制服はどうする?」

子どもたちは対話を重ねながら、一つひとつ決めていきました。

 

 

最初は、こんなところまで発展するとは思っていませんでした。

でも、子どもたちが自分たちで考えて、どんどん進んでいく。

その姿を見て、子どもたちってすごいなと思いました。


▼ケンタッキーの活動についての過去記事はこちら▼
https://www.kodomo-company.co.jp/archives/5849

 

「こうしてほしい」ではなく、「どうなるんだろう?」と寄り添う

 

前の園では、ある程度決められたカリキュラムに沿って、

「こうなってほしい」という方向へ子どもたちを導いていくことがほとんどでしたが

こどもカンパニーの保育は、それとは違いました。

子どもたちの対話や考えから、活動がどんどん変わっていく。その面白さがあるんです。

だからこそ、私は『どうなるんだろう?』って思いながら、

子どもたちに寄り添って、その先を一緒に考えるのが楽しいんだと思います。

 

 

もちろん、子どもたちの声を拾うことは簡単ではありません。

対話の場では、どうしてもよく話す子の意見に目が向きがちです。

だからこそ、あまり発言していない子にも「どう思う?」と声をかけたり、

みんなの意見を聞く時間をつくったりしています。

ケンタッキーの活動でも、なかなか発言しなかった子に話を振ったところ、

「営業中っていう看板があったらいいんじゃない?」

というアイデアが出て、みんなが「いいね!」と盛り上がったことがありました。

その子の中にも、ちゃんと考えていることがある。

だから、みんなの意見を聞くことって大事なんだよ、ということを

子どもたちにも感じ取ってもらえるようにしたいです。

 

子どもと同じ目線に立ち、一緒に楽しむこと

 

現在は2歳児クラスの担任をしていますが、

日々の保育で大切にしているのは、「子どもと同じ目線に立って、一緒に楽しむこと」です。

まだ言葉を覚えたばかりの子どもたちだからこそ、目線を合わせて話を聞く。

そうすると、一緒に楽しめるだけでなく、

子どもが何に気づいたのか、どんなときにいい表情をするのかも見えてきます。

その子が何に興味を持っているのかを知るためにも、同じ目線になることを大切にしています。

 

 

最近、特に力を入れているのが食育です。

野菜スタンプや、バナナアイス作り、とうもろこしの皮むきなど、

食材に触れる経験を取り入れてきました。

野菜スタンプでは、形を楽しむ子、色にこだわる子、積み木のように楽しむ子。

バナナが苦手だった子が、バナナアイスを「おいしい」と食べてくれたこともありました。

自分で触ってみたり、作ってみたりすると、『食べてみよう』という興味につながるんだなと

私自身も驚きと気づきが多く、食育ってすごいなと改めて感じました」

子どもたちの反応から、また新しい発見が生まれる。

そんな小さな「気づき」を楽しみながら、日々の保育を考えています。

▼2歳児さんのバナナアイス作りの過去記事はこちら▼
https://www.kodomo-company.co.jp/archives/7622

 

「保育を楽しんでほしい」。チーフとしての関わり

 

今年からはチーフという新しい役割をいただいていますが、

子ども一人ひとりに寄り添うのと同じように、

職員一人ひとりにも、その人に合った関わり方をしたいと思っています。

これまで同じ目線で働いてきたからこそ、悩みを一番聞いてあげられる存在でいたい。

チーフだからと壁をつくらず、話しやすい存在でありたいと考えています。

 

とはいえ、人材育成についてはまだまだ勉強中です。

相談を受けるたびに、「ちゃんといい方向に導けているかな」「今の言葉でよかったかな」と

自分の言動を振り返ることが多々あります。

まだまだ勉強中ですが、私は保育が楽しいので、

みんなにも保育を楽しんでほしい、という気持ちを大切にしています。

経験年数に関係なく、楽しんで保育をしてくれたら、私も嬉しいなと思います。

 

対話が、保育をつくっていく

 

私が感じるこどもカンパニーの良さは、「対話を大切にしていること」です。

子どもたちとの対話はもちろん、職員同士も

毎日の10分間ミーティング、クラスミーティング、

フロアミーティング、全体会議など、対話する機会がたくさんあります。

他のクラスのことも知れるので、ミーティングは苦ではありません。

職員同士で共有したり相談したりできるのは、信頼関係があるからこそ。

結果的に保育士同士の動きも良くなって、協力しながら子どもたちに関われるのが良さだと思います。

また休憩中の何気ない会話も大切な時間です。

相手がどんな人なのかを知ることが、日々の保育や育成にもつながっていると感じています。

「自分で考え、選べる人」になってほしいから。

 

これから成長して、小学校、中学校……と進んでいく子どもたち。

その先の人生を生きていくための土台を、保育園でつくってあげたい、と思っています。

自分で考えられる人になってほしいし、自分で選択できるようになってほしい。

そのために、子どもたちの自己肯定感を育む関わり方を大切にしています。

 

そして、専門職として、子どもの発達についてもっと深く学びたいとも考えています。

発達段階を理解したうえで、その子に合った関わりを考える。

「いつ、どんな経験をしてほしいか」を考えて、計画を立て、実践する。そしてそれを振り返ってみる。

そういえば、日々の保育の中で、自然とそんなことを繰り返していますね。

 

 

「私、考えることが好きなんですね。」

 

こうやって話をしていて気づいたのですが、

きっと私、実は考えることが好きなんですね。

自分ではナチュラルにやっているつもりだったんですけど、

計画も振り返りも自然と頭の中でしているな、と改めて思いました。

 

そういえば、以前、保育士を辞めようと思ったことがありました。

そのとき前職の園長先生から、「あなたが保育士を辞めるのは無理だ」と言われたんです。

「常に動いて、考えることをナチュラルにやっている。意図的じゃないけど、子どもたちにも受け入れられる。

それが良いことにつながっている。保育士に向いていると思うよ。」

そう言われたものの、当時は「保育士に向いているって何だろう」と、

よく分からず、ずっと考え続けてきました。

 

今なら、少し分かる気がします。

子どもたちの姿を見て、考える。

「どうしてだろう?」と思ったら、一緒に調べてみる。

予想と違う方向に進んだら、その先を楽しんでみる。

そして、振り返って、また次の保育を考える。

保育について、子どもについて、考え続けていることが、私らしい保育につながっているのかもしれません。

 

 

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いつも自然体で、子どもたちと一緒に笑っているR先生。

その笑顔の裏側には、子どもたちの「やってみたい」「知りたい」を見逃さず、

その先に何が生まれるのかを楽しみにしている姿がありました。

考えるから、面白い。
子どもたちと一緒に考えるから、もっと面白い。

それが、R先生にとっての「保育の面白さ」なのかもしれません。

 

素敵なお話を聞かせてくださったR先生、ありがとうございました・・・♪

 

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